[脱党支援センター田中真央訳2019年12月6]
中国共産党が中国を占領するために使用する方法は、一つは嘘でありもう一つは暴力である。
中国共産党の暴力は、中国人民だけでなく、中国共産党自体にも向けられている。
特に、中国共産党の内部の戦いが生きるか死ぬかというところに達した今日、中国共産党の内部の浄化は非常に残酷なレベルに達している。
中国共産党がどれほど邪悪だったとしても、中国共産党内の誰も死ぬことを望んではいない。したがって、中国共産党内部での残酷さにおいて生きるか死ぬかの間の残酷な戦いの過程において、耐えられずに逃げるという現象が大量に現れる。
しかし、どこに向かって逃げ出すか?
中国共産党は、国際社会の邪悪勢力の代表で、誰一人として中国共産党を逃げ出した人々を受け入れる勇気はない。今日の世界では、どのような中国共産党の官員であっても中国共産党官員の身分を捨てて飛び出した者が国際的な保護を得ることは不可能である。
言い換えれば、このような大規模な国際環境下では、中国共産党官員が逃げ出したいと思い、逃げ出して国際社会の保護を受けたいと思う時にできる唯一の方法、それは亡命である。
そのため、今回王力強は亡命し、中国共産党のスパイとしてオーストラリアに亡命した。
常識的に考えれば、王力強のオーストラリアへの亡命後、彼は香港の中国共産党の大物スパイである向心のことは露見される。これは、亡命の意思の表れであり、通常の亡命行動である。
しかし、今日の特殊な歴史的時期において、王力強の亡命は王力強自身の逃亡というだけでなく、中国共産党内部においても中国共産党の支配から逃れたいと思っている者が居りその計画があるということであり、計画的、段階的な集団的亡命の前触れでもある。
王力強の亡命行動から見るに、彼は最初に公開した。オーストラリアと国際社会のソーシャルメディアから多数のインタビューを受けた。そして最短時間で自分の知名度を高め、その後オーストラリア政府と緊密に協力し、自分自身を理解させるべく計画的に持ち出された中国共産党に関するすべての機密情報を、オーストラリア政府に引き渡した。
国際社会の典型的な亡命事件となった。
そしてその後すぐに向心は台湾に妻をつれて一緒に台湾に行ったが、向心は部下の王力強が亡命したことを知り、王力強は自分が中国共産党の香港におけるスパイであることを暴露し、国際社会はすでに、向心が台湾の選挙における中国共産党の黒幕であることが明らかになったことを知ったのである。
しかし、向心は故意に犯罪を犯すか、台湾に直接行き、台湾政府に中国共産党スパイとして自分自身を扱わせる必要があった。自分を逮捕させるだけでなく、妻も逮捕させる。
実際これが向心の亡命の方法である。他に逃げ場がなく、他の方法で逃げることができないため、中国共産党の内部の人間として逃げることはできない、しかし自分は中国共産党内部の既得権益者である。逃げ出したいのなら、逃げ出して自分を保護してくれる場所を探したいのなら、自分を中国共産党のスパイであり反逆者であるとしなければ逃げることができない。
したがって、向心と王立強はこの計画をし、かつ秘密裏に逃亡したのである。
表面的にはこれは単なる亡命事件であるが、実際には、中国共産党内部の人間であっても中国共産党によって制御された後、逃げるに逃げられない時には、精巧な設計、慎重な計画を立て実行するという脱出ドラマである。
原文 新唐人評論家 文武